この作品を手がけた建築家 堀紳一朗(忘蹄庵建築設計室) 東京都文京区小日向2-20-7 長く使い続けていただける心配りの行き届いた居心地のよい建築空間をご提供したいと考えています。和モダン、和風建築、茶室にも対応します。 新築だけでなくリフォームやリノベーションの実績も多数あります。既存住宅状況検査や耐震診断などを行って中古物件に価値を生み出すことも大切にしています。 依頼主の要望 全面改修を前提に購入された築50年の古屋の改修工事になります。改修前の古屋の状況は寒さや劣化に対応するためか壁や天井に化粧ボードが貼り増しされたちぐはぐな内装と、雨水の流入で床下がぬかるみ湿気やシロアリなどから柱や土台の構造部材の一部が腐ったりカビたりしていました。当初のご要望は予算の都合から古い建物のデザインの良さを引き出す内装工事中心でしたが、床下への雨水の流入を防ぐため基礎を改良すること、建物の耐震化を含む劣化した構造性能を上げること、快適に住まうために断熱性能を上げることなど目に見えない部分にも予算を割くことの重要性を理解していただき、予算を引き上げてフルリノベーション工事をすることになりました。 建築家のコメント 耐震改修をすることになりましたので、設計料の負担を軽減するため自治体の耐震助成を受けていただき設計料の一部にあてました。耐震診断は建物の状況を評点で数値化するのですが診断結果の評点は0.1で、まれに起こる地震(震度6強ないし震度7程度)で倒壊する可能性が高いと診断されました。そこで壁を増やしたり強化したり、金物で強化したり、経年変化や蟻害、腐朽などによる劣化箇所を補修したり、屋根を軽量化したりすることで建物が一応倒壊しない評点が1.0以上になるように設計しました。また床下、天井裏、壁内に断熱材を入れることで快適に過ごせるようにしました。 工事の種類 リフォーム・リノベーション・増改築 建物の種類 一戸建て 総工費(目安) 700万円 所在地 東京都 設計・デザインのポイント 当初の竿縁天井・柱・長押を表しオイル塗装で古色仕上げとしました。床は厚さ3cmの杉幅広板を古色で仕上げました。杉の床材は柔らかく傷つきやすいですが素足にやさしくフィットする暖かく触り心地のよい材質です。限られた予算でのリノベーションでは、大規模改修でしかできないところはしっかり手を加え、後で手直しできるところは手を加えず我慢するなどメリハリをつけることが必要になると思います。 構造 木造軸組み工法 施工面積 - 築年数 50年 ロケーション 都市部 施工前の間取り 沿線 - 工期 - メディア掲載 - この建築家のプロフィールを見るこの建築家の作品一覧を見る この建築家にプラン相談