この作品を手がけた建築家 田村真一(田村真一建築設計事務所) 大阪府大阪市中央区北浜東1-29北浜ビル2号館10階ROOM1002 これまで都市計画や公共建築から、個人住宅まで様々な設計活動に関わってきました。 社会、経済、文化、技術、環境などを読み取り、住まわれる方々にとって将来的にも 価値のあるものになるように設計をしていきます。 これからの社会は新たにつくるものや今ある価値のあるものを、長く大切に使っていく 持続... 依頼主の要望 民家の構造・設備の老朽化及び、高齢化による住まい方の変化に伴う不具合の解消 建築家のコメント この住宅が建つ集落にも同じような住宅が多数残っていますが、近年建替えられることが多いです。耐震診断の受け改修を検討するが、一般的な工法では高額な工事費かかり、耐力壁の増加により開放性や使い勝手が悪くなるということで、安価な住宅に建替える選択をすることも多くあるようです。これらの民家は重要文化財ではありませんが、大工の技術力や材料の品質の高い住宅であり、適切に改修することで魅力を取り戻すことが可能です。 工事の種類 リフォーム・リノベーション・増改築 建物の種類 一戸建て 総工費(目安) 1800万円 所在地 兵庫県 加古川市 外観(改修後) 玄関(改修後) 居間1・吹抜(改修後) 居間1(改修後) 階段(改修後) 2階居間(改修後) キッチン(改修後) 中庭に繋がるキッチン(改修後) 玄関(改修前) 居間1(改修前) 設計・デザインのポイント 限界耐力計算にもとづき、礎石建ての基礎を残すなど伝統構法を生かす耐震補強を行った。開放性や意匠性が損なわれがちな耐震補強だが、障子紙を貼った美しい格子壁を使うなど、民家本来の魅力を取り戻すことに役立てている。光と風の道となり、行灯のような照明器具にもなる格子壁を利用した「通風塔」を設け、室内環境を改善している。納戸や浴室など劣化が大きい部分を集中的に改修することで、コストを抑えた。 構造 木造軸組み工法 施工面積 279.0m2 築年数 50年以上 ロケーション 海の近く 施工前の間取り その他 施工後の間取り その他 沿線 山陽電鉄本線 工期 設計:90日間 施工:150日間 メディア掲載 - この建築家のプロフィールを見るこの建築家の作品一覧を見る