建築家 オウチーノ

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簾と木塀で守られたバルコニーがある家

簾と木塀で守られた二層吹き抜けのインナーバルコニーがある家です

この作品を手がけた建築家

角倉 剛
(有限会社角倉剛建築設計事務所)
【角倉 剛】
東京都渋谷区代々木4-19-14ニューハイツ切り通し301号室
建築は、関わる人全てにとって、楽しい物だと思います。その楽しさを共有できればと思います。
依頼主の要望 敷地は住宅地の中の角地にあります。角地の隅切り部分が南を向き、南東と南西が道路に面して、明るい開放的な環境となっていました。この敷地に作る夫婦と小さな子供3人のための住宅の計画を依頼されました。建主はこの開放的な環境を評価し、それを生かした家づくりをしたいという気持ちを持ちながらも、同時に周りの視線を気にせず生活できるような、守られた住宅であることも望まれていました。そしてその守られた空間が、家族5人の一体感を感じ取れるような、おおらかなものであることを求められていました。その二つの要望に答えることを目指して計画をおこないました。
建築家のコメント 1階は水回り以外を、4本の柱が立つワンルーム空間としました。柱間にはレールなどを装備し、建具の付け外しでワンルーム空間から、三つの子供室+玄関ホールに様変わりできるようにも作られてます。1階は開放的な螺旋階段で2・3階とつながりをもたせてあります。2・3階は閉じることが必要とされた部屋以外は全てが繋がったおおらかな空間として、リビングは切妻の屋根形状に沿った二層吹き抜けとしました。その外のバルコニーもリビングと同じような吹き抜けとしました。
バルコニーは外部に対して一旦開いた構えとしました。その上で金属フレームを作り、1.1mまでを木塀で覆った。さらにその上に取り付けられた簾の開閉で外部からの視線の侵入量の調整を可能にしました。
工事の種類 注文住宅
建物の種類 一戸建て
総工費(目安) 3070万円
所在地 東京都 板橋区
設計・デザインのポイント 斜線制限などで限られたボリュームの中でのやりくりに苦労しました。設計の方向性にもずいぶん悩みましたが、大きなバルコニーで施主の望んでいる空間ができるとわかってからは、スムーズに進みました。準防火地域の木造3階建てを準耐火建築物でなく「3階建て建築物の技術的基準」で造ることができたので、柱や梁をあわらしとできました。
構造 木造軸組み工法
施工面積 -
築年数 -
ロケーション 住宅密集地
施工後の間取り 2LDK
沿線 東武東上線・東武東上線・都営三田線
工期 設計:10ヶ月間  施工:6ヶ月間
メディア掲載 -