建築家・ナイトウタカシさんのブログ「スイッチとコンセント。だけじゃない!」
スイッチとコンセント。だけじゃない!
2021/09/17 更新
気持ちよく、光が差し込んでます。
こちら。
とある家づくりの現場です。
昨日、お客様とこちらの現場で、打合せをしてきました。
画像をご覧になって、ピンの来た方。
ありがとうございます。よく読んでいただいてますよね。
そうなんです。
コンセントやスイッチの位置を確認するプロセスだったんです。
いつものように、各部屋の各面に、大きくプリントした展開図を
張り込んで、打合せにのぞみました。
なぜ、展開図なのかというと。。
スイッチやコンセントの確認って、骨組が出来上がって、
壁の下地を張る前になるので、柱が立っている状況の中で
行うことになります。
何度も図面をご覧いただいている方で、間取りを熟知していても、
なかなか細かなところまでは、想像できなかったりします。
そんな中で、スイッチとかコンセントを想像するのって、難しい。
ということで。
展開図を各面に貼って、少しでもイメージを広げていただくようにしてます。
これ。
当たり前のようですが、実は、とてもレアなことなんですよ。
平面見ればわかるでしょう?と思うプロも多いですから。
他の方のことはさておき(笑)
この方法のメリットって、とても多いんですよ。
昨日の話であれば、例えば、こんなことがありました。
主寝室のベッドのヘッド部分に、ちょっとした棚を計画しています。
設計時に、展開図をもとに、その高さについては協議して
決定していました。
その棚の上には、夜寝るときに、スマホを置いたりするので、
コンセントが必要になります。
そのコンセントを決めるには、その棚の高さが関係します。
実際に、現場で、その高さで、棚を想定してみたら。。。
思っていたより、低く感じます。
ベッドの高さを想定して、現場で、そのベッドに腰かけたような
しぐさをしながら、高さを確認してみました。
結果、もう少し上げましょう。
そんな話になりました。
設計段階でも、しっかり検討はしていましたが、
現場で、リアルサイズで見てみると、感じ方が違ったりすることもあります。
大事ですよね。
それ以外では、壁の下地の範囲についてでしょうか。
ここに、自分で用意する家具を想定している。
その家具は、こんな風に取りつきそうなので、この範囲に
固定するための下地がほしいとか。
TVを壁掛けにする。
この高さで、これくらいのサイズ。
メーカーはここなので、壁掛け用の金物がこれだから、
コンセントは、こちら側のこの辺で、
下地は、この範囲で。
この辺って、後から追加はできませんので。
その辺を、一つ一つ、しっかりと確認しながら、
決めていきました。
あっという間に、数時間。
そりゃかかりますよ。
そのかわり、納得の打合せとなりました。
こういったことの積み重ねが、いい家づくりにつながりますので、
丁寧に打合せさせていただいてます。
大事な大事な家づくりですから。