建築家・中村弘道さんのブログ「「失われた建築」展 世田谷美術館-6」
「失われた建築」展 世田谷美術館-6
2015/05/13 更新
つくし野の屋
クライアントの長年の球についての研究の成果を資料館に収め、住宅と同一敷地に併設するという夢を描いた念願の計画案であった。高低差を活用し、大方を沈めた空間を資料館にし、住宅は円形のシリンダーに収めた形態をしている。道路との敷地境界にはガラスのスクリーンが存在し、大地の上の植栽エリアを街のリフクトした風景を反射させながら、美しく見せるという目論見であった。
球にちなんだ円形のシリンダーが立体的には球ではないので、クライアントのお気に入りにはならなかった。